検査・診断の流れ

乳癌は女性の癌として最も多く、最近では生涯で9人にひとりの割合で発症すると言われています。
40~50歳台に発症のピークを示しますが、年々その対象は広がり各年代で確実に増加しています。
薬剤の開発も進みましたがいまだ万能ではなく、やはり少しでも早く発見・診断を行うことが最大の防御であることは間違いありません。
画像の印象だけで安易に経過観察することは、必要な対処を遅らせることになりかねません。
当院ではマンモグラフィ・エコー(超音波)による病変検出を慎重に行い、調べるべき検出病変に対しては当日すぐ細胞診(専用の装置で採取)を行います。
また細胞診の内容を検討したうえで必要な場合には、それぞれの病変に最適な生検法をセレクトし追加の検査を提案いたします。
針での生検は当院外来で行います。手術での外科生検を行う場合は、関連の総合病院手術場で佐藤医師が執刀致します。
(精密検査の項を参照ください)

 検診

基本的には以下の1~3の検査を併用するのがよいと思います。年齢や患者さんの希望により組み合わせます。

1.マンモグラフィー

乳房を挟んで行うレントゲン検査です。乳房内の腫瘍の影・微細石灰化・構造のゆがみ・濃度差などを手掛かりに病変を検出できる検査です。年齢やホルモン状況により乳腺の濃度が異なるため、単独では微妙な病変を描出し難い場合もあります。(特に高濃度乳腺の方)

当院では女性のレントゲン技師が撮影致します。

マンモグラフィー

2. エコー(超音波)検査

超音波を乳房にあててリアルタイムに乳房の中の病変を検索します。かなり微小な病変も検出可能でマンモグラフィと並んで乳房検査に欠かせない主力検査です。マンモグラフィでわからない病変を検出できる場合もあります。

細胞診や組織診の際は、針が確実に病変を捉えていることを超音波で確認しながら行います。

エコー

3. 視・触診

画像機器の進歩は目覚ましいものがありますが、いまだこの役割は消えていない大切な診断過程と思います。視診は乳房の形態変化(乳頭のひきつれ・ただれ、皮膚のえくぼ所見など)を捉えるのに大切です。

触診は乳房の大きさにもよりますが、時に画像で分かりづらい病変の存在を気づかせてくれたり、リンパ節の腫れから発見の契機になったりする場合もあります。

触診